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 高校に入学した時点で私の進学先は、お菓子の専門学校だって決めていたんです。
小学校の頃から始めたお菓子作りは、ずっと続けていました。
洋菓子を作るのはとても楽しいし、食べるのだって大好きだし、友達たちにプレゼントされると喜んでくれるし、その笑顔が嬉しくてしかたがありませんでした。
いつかはこれを職業として、たくさんの人を笑顔にしたいって気持ちがありました。
高校に入ってからもずっとお菓子を作ってて、たくさん作ってはクラスの友達たちにプレゼントしていました。
「美月、絶対パテシエになれるよね!」
「お店出したら、買いに行っちゃうから!」
友達たちからもこのように言ってもらっちゃって、嬉しくてしかたがありませんでした。
私自身も自分のお店を持ちたいという気持ちもあったし、パテシエという未来を描いていました。
だから、高校一年生の頃から製菓専門学校でおかしの勉強をする気持ちになっていたのです。
卒業して無事に製菓専門学校に通うことができて、順調にお菓子の勉強を繰り返していました。
新しいお菓子を作ったり、創作する楽しみというのはますます強くなっていったって思います。
勉強をしながら思うこと、それは卒業してからすぐに開業したいという事でした。
卒業したらすぐにお店を開いて、私のお菓子を売って皆んなを楽しい気分にさせていく、たくさんの人たちに食べてもらいたいっていう希望を持っていたのでした。
専門学校に通いながらアルバイトをしていたのですが、その給料はちゃんと貯金をしていました。
開業資金とするために、しっかりと貯蓄するように心がけていたのです。

しかし、いろいろ調べるようになってくると、ハードルも出てきてしまいました。
それは、お店を開業するに当たっては、小さいお店でも300万円ほど必要になることでした。
最低でもこの金額、私がアルバイトで稼いだ金は50万円、全く足元にも及ばない金額でした。